防衛大学校や気象大学校の入学式

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大学ではなく大学校という学校があるのをご存知でしょうか。名前は似ていますが、似て非なるものです。大学校と名のつく学校として有名なものは防衛大学校や気象大学校があります。これは何かと言いますと防衛大学校なら防衛関係、つまり自衛隊の幹部を養成する学校です。つまり軍隊式に言うと士官学校ですね。気象大学校というのは気象庁の幹部候補を養成する学校ということで、今で言う気象予報士のプロを育成する学校です。これらの大学校はその役割が明確であるのと同時に、一般の大学とは違って士官や特別な技術者を養成するという意味合いがあるので学校の存在自体が特殊です。またそれぞれの学校には伝統もあるので、入学式や学校生活、そして最後の卒業式などには独特の"儀式"があったりします。それでは大学校の"儀式"について見てみましょう。
大学校と言えば最も有名なのが防衛大学校なので、ここでは防衛大学校について見てみることにします。防衛大学校は先ほども申し上げたように自衛隊の士官学校です。現在でこそ表現の問題で自衛隊と呼ばれていますが、賛否は別としてあれだけの予算、組織、そして装備を持っているのですから自衛隊は事実上の軍隊です。そんな事実上の軍隊に入る専門家を養成する学校ですから、これも呼び方としては正式ではありませんが、防衛大学校は世界からは"日本軍の士官学校"とみなされています。
入学式はもちろん軍隊式の正式な儀式にのっとって行われます。軍人のような制服に身を包んだ新入学生が日本の国土防衛や世界の平和などについて責任ある仕事が出来る人材になることを誓ったり、軍隊式の行進などがあるのでさながら軍人養成学校です。入学してからの学校生活は全寮制で全学生が寮から学校まで軍服姿で行進します。この統制の取れた動きはよくニュースの話題にもなるのでご覧になったことがある方も多いと思います。学校生活はこのように全てが日課に基づいて行われるので、決して一般の大学のようなキャンパスライフを送るわけにはいきません。それもそのはず、大学校は大学と名前が違うだけではなく学生生活を送っている上でお給料が出ていますから、この時点ですでに仕事という感覚なんですね。
ところで防衛大学校には卒業式にもちょっと珍しい風習があります。卒業式に卒業生全員が自分の帽子を空に放り投げて、そのまま走り去るというものです。これはアメリカの陸軍士官学校で行われているものを真似たそうですが、なかなか士官学校らしくて面白いと思います。

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このページは、isが2008年2月20日 10:12に書いたブログ記事です。

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