2009年1月アーカイブ



入学式へ和装での出席にチャレンジしたいという方も多くおられます。

女性はオシャレをするために生まれてきたようなところがありますし、お母さんから譲り受けた良い着物を持っている方などはせっかくの衣装を着る絶好のチャンスです。
そんな方にはぜひ和装にチャレンジして頂きたいと思います。

古来より和装はフォーマルなスタイルの基本で、現在のように楽な洋装が定着するまでは一般の人も和装で式典などに臨むのが普通でした。
今となってはコストがかかることや何かと準備が大変なこともあって少なくなっていますが、やはり入学式などの節目となる行事は和装が似合います。

和装と言えば着物です。着物というのは総称で、その中にも色々な分類があります。
それらは時と場所に応じて使い分けるようになっているので、それらの知識を持っていないと、着物ならどこに何を着て行っても良いということはありません。このあたりが和装を敬遠してしまう理由にもなっているのですが、そんなに難しいものではないので簡単にご説明します。

着物には訪問着、付け下げ、色無地、小紋という種類があります。
それぞれの特徴を説明しますと、訪問着は名前の通り略礼装の社交着として利用されます。柄は最も派手になりがちで、豪華な印象があります。付け下げは訪問着と似ているのですが、染めの工程が訪問着よりも簡略なので、その分だけ模様が少なく地味に見えます。
逆に言うと無難な柄が多いので、入学式や卒業式などには最も適していると言われています。色無地は基本的に慶弔用で、名前の通り無地です。
そこに家紋が付いているものは正装として通用するので、入学式に正装で臨む場合には色無地でもOKです。

最後に小紋。これは着物の中でのカジュアルと見なされており、入学式などの式典は不向きと言われています。ですが着物としての機能は充分に備えており、柄についても多彩なものがあるので、柄によってはちょっとした遊び心で着て行くことは充分可能です。

どうですか?
一口に着物と言っても製造工程の違いや柄などによって目的や用途が違うのです。
これだけ見ると「やっぱり難しい」と思われるかも知れませんが、スーツを着て行くようなところにジーンズで行くと非常識なのは誰でもご存知ですね。
これと全く同じだと考えればそれほど難しいことを取り決めているわけではないことが実感できます。

和装の基本は着物の素材や柄だけではなく、何と言っても帯が命です。次の項ではさらに帯について詳しくお話します。

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